ダックスフンドの歩き方が変!?後ろ足をびっこしているのはヘルニアや病気の兆候かも

ダックスフンドの歩き方が変!?後ろ足をびっこしているのはヘルニアや病気の兆候かも

ダックスフンドはかわいらしい胴長体型の犬です。

胴長体型には椎間板ヘルニアなどの腰に負荷がかかりやすいことでのけがや疾患のリスクもあるため、飼い主は歩き方に変化がないか日頃からよく注意する必要があります。気にかけてみてあげることはもちろんですが、ダックスフンドがびっこを引いていたり、片方の後ろ足を浮かすように歩いていたりなど、歩き方が変な場合に対処する方法を覚えておく必要があります。

今回は足のびっこや歩き方が変な場合に予想される主な病気やケガについて細かく解説していきます。

愛犬の歩き方が変な場合に考えられる一般的な原因

自宅で飼っているダックスフンドの歩き方が普段と違って変な歩き方だと感じる際、考えられる一般的な原因を挙げていきます。もちろん、胴長体型のダックスフンドに限らず一般的な犬種にも考えられる原因を順に挙げていきましょう。

自宅で飼っているダックスフンドの歩き方が普段と違って変な歩き方だと感じる際、考えられる一般的な原因を挙げていきます。もちろん、胴長体型のダックスフンドに限らず一般的な犬種にも考えられる原因を順に挙げていきましょう。

 加齢による歩行の不具合

人と同じくダックスフンドをはじめとする犬も老化による筋力低下が起こります。犬の場合は特に後ろ足が顕著に弱ると言われており、筋力低下と同時に筋肉や関節の柔軟性が低下すると、歩行の際にも痛みを感じるためあまり動かしたがらなくなり、歩行が不安定になったり歩かなくなったりします。

【主な症状】

ダックスフンドが以前と比べて歩きたがらなくなった、歩く速度が遅かったりふらついたりする、階段の上り下りの様子に違和感がある などの症状

外傷による歩行の不具合

足の裏や肉球の部分は、散歩中にも知らず知らずのうちにケガを負いやすく、外傷による痛みによって歩き方が変になっている場合があります。
具体的には、足裏にトゲが刺さっていたり、アスファルトの熱で肉球を火傷してしまっていたりなど様々です。また、爪が剥がれて出血している、指間炎ができているなどのケースも含まれますので、犬の様子をチェックしてみてください。

【主な症状】

ダックスフンドが足の一部をかばうように引きずっている、突然歩行に違和感がでた、ジャンプーしたがらなくなった など

目や耳の異常による要因

視力が著しく低下して視界が悪くなると、上手く歩けなくなってしまことがあります。白内障の場合には目が白っぽく濁るので、目視でチェックが可能です。
また、耳の異常が原因の場合にも歩き方が変になることがあります。耳の中には平衡感覚を司る前庭という部分があり、前庭に疾患が生じると歩いた時に平衡感覚が保てなくなります。

 【主な症状】

ダックスフンドが転倒したり、立ち上がれなくなる など

節疾患

膝や股関節などの関節がダメージを受けている場合も歩行が乱れることがあります。関節疾患の中でも変形性関節症は、加齢によって発症しやすく、歩く際に傷みも伴います。

  【主な症状】

ダックスフンドが不自然な足どりをしている、足の一部を使おうとしない、足の一部を浮かせている など

脊髄・脳神経疾患

脳の伝令を司る脊髄や脳神経に疾患を生じると、歩き方が変になったり歩行障害が見られるケースがあります。

【主な症状】

ダックスフンドの歩き方がふらついている、足の運びが変、まっすぐ歩行できない など 

 ダックスフンドの場合は「椎間板ヘルニア」に要注意

普段と比べて犬の歩き方が変だと感じる場合には様々な原因が考えられますが、特にダックスフンドが遺伝的に起こしやすいのは椎間板ヘルニアです。ダックスフンドが注意するべき椎間板ヘルニアの症状や治療、予防法について解説します。

ダックスフンドの椎間板ヘルニアとは

 椎間板ヘルニアとは、背骨の間にある椎間板が変形して脊髄を圧迫した状態になってしまう病気です。椎間板は、正常な状態では脊髄の近くにある脊椎への圧力を分散させる役割を持っており、変形によって脊髄が圧迫されると、痛みや麻痺、歩行困難や排泄障害などの様々な神経症状が起こります。

ダックスフンドをはじめとする胴長の体型を持つ犬種は、「軟骨異栄養症(なんこついえいようしょう)」という遺伝子を持っているため、椎間板の内側の組織(ゼリー状の髄核)が固くなりやすいという特徴があります。椎間板の内側の組織(ゼリー状の髄核)が固くなり、圧迫によって亀裂が生じると脊髄が圧迫され、椎間板ヘルニアになってしまいます。

ヘルニアの兆候?注意すべき歩き方・初期症状

 椎間板ヘルニアは、早期発見・治療が重要な病気です。椎間板ヘルニアの可能性がある注意すべきダックスフンドの歩き方や初期症状を覚えておきましょう。

  • 背中を触ると痛がる様子を見せる
  • 階段の上り下りをするのがしんどそうになった
  • 前よりも動くのを嫌がるようになった
  • 食欲がなくなった
  • 震えている

 椎間板ヘルニアは痛みを伴う病気なので、初期症状の段階で普段と様子が変わるケースがほとんどです。

これらの変化が見られた場合、椎間板ヘルニアの疑いがあるのですぐに病院へ連れていきましょう。突発的に起こるケースもあるので、普段からダックスフンドと触れ合って小さな変化を見逃さないようにするのが重要です。

椎間板ヘルニアの治療・予防方法

ダックスフンドの症状の進行具合や年齢によって治療方法は変わってきますが、椎間板ヘルニアの治療は、内科治療と外科手術の2種類があります。
症状が軽度の場合は、主に投薬による内科治療となります。

消炎剤やビタミン剤などで痛みを緩和させ、脊髄の自然回復を待ちます。痛み止めなどの投薬で、椎間板ヘルニアによるダックスフンドの負担を減らすことができます。

 症状が進行している場合は外科手術が必要になってきます。手術では変形して突き出てしまった椎間板を摘出する処置が行われます。症状の進行具合によっては、外科手術後も神経機能の損傷が回復しないこともあるため、術後のリハビリが重要です。

  歩き方が変になりやすい、その他の病気

前述した一般的な原因やダックスフンドに多い椎間板ヘルニアに該当しない場合、考えられる他の病気についてもご紹介します。

  • 膝蓋骨内方脱臼:膝の皿にある膝蓋骨が内側にずれ、痛みを生じる病気。
  • 股関節形成不全:股関節の発育過程で生じた異常によって股関節にゆるみが生じる病気。炎症による痛みで歩き方が変になります。
  • 突発性多発性関節炎:いくつかの骨格筋(犬の体を動かす筋肉)に炎症を生じる病気
  • レッグ・ペルテス病:股関節の血管が傷つき、太ももと骨盤をつなぐ大腿骨の骨頭への血液供給が滞って骨が変形・壊死してしまう病気
  • 脊髄梗塞:脊髄の中を通る血管が詰まり、脊髄の圧迫と栄養供給の低下によって麻痺などを生じる病気
  • 重症筋無力症:神経からの信号が筋肉に上手く伝達されなくなり、骨格筋を収縮できなくなることで様々な症状を生じる病気

これらは特にダックスフンドに多く見られる病気というわけではありませんが、症例の中にはびっこを引いたり、後ろ足を引きずるなど、歩き方が変になったケースも多くあるため注意が必要です。

ダックスフンドの足腰を守るためにやるべきこと

 椎間板ヘルニアをはじめとする歩行困難を伴う病気は、ダックスフンドの足腰に負担がかかることで発症するケースが多く見られます。愛犬の足腰を守るために、普段から気を付けたいポイントをご紹介するので参考にしてみてください。

床に滑り止め対策を施す

 自宅の室内でダックスフンドを飼っている場合、フローリングの床で生活するケースも多いでしょう。床が滑りやすいとダックスフンドの足腰に負担がかかりやすくなります。マットを敷くなど、滑り止め対策を施すと負担が軽減できます。

段差のない環境を作る

 段差を毎日上り下りする、高い所へジャンプするなどの動きもダックスフンドの足腰に負担がかかります。家の中の段差には近づかないように柵を設けたり、ジャンプさせないように抑止するための工夫を施しましょう。

体重管理を行う

 適正体重を超えて肥満状態にある場合は、自重で足腰に負担をかけてしまいます。必要であればダイエットを行い、普段から食事や運動管理に努めましょう。

ダックスフンドが足を痛めないように環境を整えよう

ダックスフンドは遺伝的にも椎間板ヘルニアなどを生じやすい犬種です。

日頃の生活から愛犬の足腰に負担がかからないように工夫することを心掛けてください。

また、少しでもいつもと比べて歩き方が変だったり、後ろ足でびっこを引いていたりなどの歩行困難が見られる際にはすぐに病院を受診してください。各病気の初期症状をしっかりと覚えておけば、ダックスフンドの病気の早期発見・早期治療にきっと役立ちます。

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