ペキニーズのかかりやすい病気について。目や耳の病気、白ペキニーズのリスク

ペキニーズのかかりやすい病気について。目や耳の病気、白ペキニーズのリスク

ペキニーズはぺちゃ顔が特徴のブサカワな犬種で、猫のような気まぐれな性格に愛らしい振る舞いなどから人気の犬種です。
ペキニーズのようにマズルの短い犬は「短頭種」呼ばれていて、ブルドッグやパグなども同じ特徴として知られています。
そんなペキニーズを調べていると病気のリスクや病気にかかりやすいなどの情報が出てきます。
特に「白ペキ」と呼ばれる白いペキニーズは病気になりやすいという話もあり、今回はペキニーズと病気についてまとめました。

ペキニーズの病気のサイン

ペキニーズが病気になった時のサインを覚えることで、病気の早期発見につなげることができます。
病気のサインは些細な違いによるものが多く、いつもと様子が違うかすぐに気づくことが大切です。

  • 明らかに元気がない、不機嫌
  • 体を触ると、嫌がる
  • 痛がる箇所がある
  • 目や耳、皮膚など異常がないか調べる
  • くしゃみが多く、鼻水などたれていないか

これらの異常が見られた場合は、すぐにでも動物病院で獣医さんの診察をしてもらいましょう。

病気になった時の治療費も考える

万が一ペキニーズが病気にかかってしまった時、早く治ってほしい気持ちはもちろんですが治療費も念頭に置かなくてはいけません。

犬の病気は基本的に保険は適用外。
もし病気になってしまったときはかなりの金額がかかってしまいます。
できれば病気になって薬代や手術代がたくさん掛かる前に、病気の予防をすることが大事です。

ペキニーズの目の病気

ペキニーズには目に関する病気が多く症状が様々です。
短頭種であること、そしてペキニーズは少し目が飛び出ているような犬種であるため、細菌の感染や外傷など、外的要因による目の病気リスクにかかりやすい犬種です。

ペキニーズの目の病気「白内障」

白内障は瞳(目の黒い部分)が白く濁ってしまう病気で、白内障が進行すると最終的に目が見えなくなってしまいます。
原因は老化や遺伝によるものが多く、ペキニーズは特に目が大きく飛び出ている場合が多いので外的要因で傷つきやすく打撲などの外傷から白内障になることが多いと言われています。
見た目で瞳が白く濁っていなくても白内障になっていることもあるので、ペキニーズがよろめいたり、壁や物にぶつかったりなど視界に異常がある兆候が見られた場合はすぐに白内障をはじめとした目の病気を疑って、獣医さんに診察してもらってください。

ペキニーズの目の病気「流涙症」

ペキニーズの涙が溢れた状態が見られる場合は流涙症の可能性があります。
流涙症とは「涙管閉塞」とも呼ばれていて、涙が出てくる管(鼻涙管)が詰まるなどの異常で涙が常に溢れた状態が続く事を指します。
涙管が閉塞すると涙を排出することができず涙が外に溢れ出てしまいます。

流涙症になる原因は先天的に涙管の入り口である涙点が欠損していたり、体に蓄積された老廃物で詰まる、外的要因では異物や外傷により炎症を起こして涙点が閉鎖、涙管が閉塞してしまうことが多いです。

ペキニーズのような短頭種は鼻涙管が細い傾向があり蓄積された老廃物が詰まりやすいです。

流涙症は涙やけの原因にもなり、放っておくと目の周りから下の毛にかけて赤茶色に変色(焼ける)するだけでなく、更に涙やけが原因で目の下に細菌感染を起こして皮膚炎になる可能性もあります。

ペキニーズの目の病気「チェリーアイ(第三眼瞼線脱出)」

犬の目には人間と同じくまぶた(眼瞼)があるほかに、目頭付近に白~ピンク色の第三番目の眼瞼が存在しています。
これを第三眼瞼もしくは瞬膜と呼び、爬虫類や猛禽類などは水平方向に閉じたりすることで外からくるゴミや衝撃から守る役割を持つ機関です。

そんな第三眼瞼ですが、犬や人間はこの器官の名残があるものの、筋繊維部分が発達しておらず、今は涙腺から出る涙のサポートをしています。

その第三眼瞼が異常で飛び出してしまうことにより外からの刺激を受けることで炎症を起こして赤く腫れ上がる病気になってしまうことを「第三眼瞼線脱出」といいます。

目頭の奥から丸く盛り上がり、腫れで艶のある状態がさくらんぼに似ているところから「チェリーアイ」と呼ばれることもある病気です。

ペキニーズの耳の病気

ペキニーズは耳の病気にも気をつけなければいけません。チャームポイントであるたれ耳は通気性が悪く、耳が蒸れてしまうことで細菌が繁殖するなどして耳の病気にかかりやすくなります。

ペキニーズの耳の病気「外耳炎」


ペキニーズは垂れ耳のため、耳の中の換気が悪く外耳炎になりやすいリスクがあります。
外耳炎は主に外耳道と呼ばれる皮膚の部分に炎症が起こる病気で、溜まった耳垢が変質したり、細菌の繁殖、ダニなどの寄生虫によって起こる場合など原因は様々あります。

外耳炎を予防する方法としては、できるだけ耳を清潔にして乾燥状態を保つことが重要となります。特にシャンプーや水遊びの後、雨の日の外出後などは注意して、耳の状態を確認し綿球などに水分を十分に吸収させるなどして余分な水分を取るようにしましょう。

白いペキニーズは病気になりやすい?

結論から言うと、ペキニーズの毛色が白であっても黒であっても病気になるリスクが高くなるデータや根拠はありません。
白い毛色のペキニーズは病気になりやすいのかといった情報がヤフー知恵袋などの質問サイトに掲載されるのをよく見ます。
その答えの殆どが「知り合いの白ペキちゃんは皮膚病になったけどすぐ治りました」「白ペキニーズのブリーダーさんの他の犬も見たけどすごく元気に走り回ってましたよ」と、医学根拠もない感情的な答えが多く、ペキニーズは毛色の違いによって病気になるリスクが高いのかを知りたい人にとって明確な答えがありません。

アルビノ色のペキニーズは病気のリスクが高い

ではなぜ、白ペキニーズが病気になりやすいという話が出たかというと、白ペキニーズと似た容姿をしている「アルビノ」ペキニーズの存在があります。

アルビノペキニーズは毛色自体は白ペキニーズと同様の白色ですが、鼻や口、目の周りも白い特徴があります。通常の白ペキニーズは鼻、口、目の周りの肌が黒くなっています。

アルビノ種はペキニーズに関わらず、先手的疾患がほとんど持ち合わせている場合が多く、通常の個体よりも弱い傾向にあります。


  • 目が悪いまたは失明しているなどの問題を抱えている
  • 耳が変形、萎縮、欠如している
  • 骨格の欠陥
  • 胃腸など臓器の問題
  • 日光に対する感受性の高さ、皮膚癌のリスク

上記を含む健康上の問題か、眼皮膚白皮症(がんひふはくひしょう)に関連していることがわかっています。
ですが、それでもすべてのアルビノ動物がこれらの問題を抱えているというわけでは有りません。

ペキニーズがかかりやすい病気

ペキニーズがかかりやすい病気は目と耳以外にも、短頭種特有の病気や、体型、遺伝的によるものなど様々存在します。

アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患

ペキニーズは被毛が長く密集しており、かつ顔や体には複数のたるみがあるため、汚れや細菌が繁殖しやすく皮膚疾患になりやすい犬種です。


  • 脂漏性皮膚炎
  • アトピー性皮膚炎
  • 膿皮症

  •  

ペキニーズが引き起こす皮膚疾患として代表的なものは上記があります。
どれも共通して見られる症状としては、かゆみ、赤み、湿疹、脱毛などが見られます。

幽門狭窄症(ゆうもんきょうさくしょう)

胃の出口には幽門部(ゆうもんぶ)と呼ばれる部位が存在していて、十二指腸への食物の通過を調節する役割があります。
この幽門部が異常を起こし、胃に入った食べ物を十二指腸へ送りにくくしてしまう病気を幽門狭窄症と呼ばれます。

先天性と後天性の場合があり、

椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアは背骨の神経に関わる病気です。
人間の病気としても名前は知られている病名ですが、犬とっても同様にかかってしまう病気です。

背骨の隙間でクッションの役割を担う「椎間板」が変性を起こして突出することで、背尾根の上を通る脊髄の神経の一部が圧迫され、痛みが生じる病気です。

一般的に事故や加齢などの外的要因か、遺伝的な素因が主な原因です。

遺伝が理由の場合は若い年齢でも椎間板ヘルニアを起こす可能性があり、一度発症すると段差の上り下りができなくなる、後ろ足が立たなくなる、「びっこ」など跛行が見られる、背中を触ると痛みの反応を見せるなど症状として起こります。

短頭種気道症候群

マズルの短い短頭種の顔や首の構造上、呼吸がうまく行えなくなってしまう事を総称して「短頭種気道症候群」と呼ばれます。


  • 肺へ空気を送る気管が潰れてしまう「気管虚脱」
  • 鼻の穴が狭くなって呼吸しづらくなる「備考教唆」
  • 口の中の上あご肉が垂れて呼吸しづらくなる「軟口蓋過長症」

これらはすべて短頭種気道症候群です。この症状にかかると激しいパディング、呼吸困難、呼吸時の雑音などが見られるようになります。

病気以外に難産になりやすい

病気のカテゴリーに含まれるのか難しいところですが、ペキニーズは難産になりやすいことも挙げられます。
小型犬かつ短頭種、頭が大きく腰が細い犬は難産になりやすい傾向にあり、この条件の殆どがペキニーズに当てはまります。

それに加え肥満や高齢、栄養状態が悪い場合も更に難産になるリスクが高くなる傾向にあります。

病気にならないための予防方法

ペキニーズが病気にならないための予防方法は存在します。
栄養バランスや適度な運動による健康面の向上は当然で、どういったことを避ければ病気のリスクを避ける事ができるか理解することが必要になります。

肥満は病気のリスクを上げる

肥満であることで様々な病気の引き金になり、病気へのリスクを上げることになります。肥満にさせないためにも、おやつやご飯の与えすぎには注意し、運動不足にならないよう適度に運動をさせましょう。

肥満防止のために激しい運動はNG

肥満を解消したいからと、ダイエットのために激しい運動をさせるのはやめましょう。
激しすぎる運動は関節などに負荷をかけてしまい、思わぬ怪我に繋がる可能性があります。また、激しい運動は呼吸のしづらい短頭種にとって呼吸困難の原因にもなります。

ペキニーズは小型の愛玩犬であるため、1日1回の散歩を10分程度、気分転換を行う程度の短い時間で行うのが適切です。

 

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