
トイプードルの性格は色で決まる?|毛色による性格の違いと性格が悪い、凶暴という噂の真意
小型犬の中でもトイプードルは人気で、抜け毛や臭いが少なく物覚えも良くしつけがしやすいといった理由から、初めて犬を飼う人にオススメできるほど飼いやすい犬種だと言われています。
トイプードルの毛色も豊富で、JKCに認められるカラーだけでも14色もあり、毛色によって性格の違いが有ることをご存知でしょうか?
人と同じく個体によって差がありますが、毛色が白だから甘えん坊など飼い主さんからしてみると頷ける事が多いようです。
今回はプードルの経路による性格の違いについてご紹介します。
なぜ毛色で性格が違うのか
犬の毛色は親の毛色に影響されて遺伝として受け継がれます。
体型、病気、遺伝疾患や性格も同様に遺伝するため、毛色によって性格が変わるという関連性が否定できないのは事実です。
個体差も存在するため必ずしも「毛色の違い=性格の違い」と断言することはできませんが、現在の犬の姿になるまでの成り立ちの過程で様々な性格や毛色の犬が目的や用途によって交配を繰り返されてきた歴史があります。
その中で、特に外見的特徴や色がその「元となった犬種」に影響を受けているのであれば、性格も受け継いでると考えられるからです。
トイプードルの性格と個体差
トイプードル全般的に言われる性格は警戒心がやや強めで自立心が強くプライドが高い一面を持ちながら、攻撃性は低めで協調性があるため他人や他の犬とコミュニケーションを撮ることができて賢く、しつけを覚えやすいと言われています。
全般的にとありますが生まれてきた個体によっては、この性格ではないトイプードルもく存在します。
遺伝的に受け継がれた性格は必ずしも全ての犬に適応されるわけではありません。
活発的と言われる犬種でも中には大人しい個体がいたり、逆に警戒心が強いと言われる犬種でも別け隔てなく協調性を発揮する個体もいます。
あくまで性格の傾向、統計的な情報として理解し実際に子犬を迎える時はその子の仕草や情報をしっかりと読み取り、見極めるようにしてください。
毛色による性格
毛色の種類は濃淡や模様を合わせると種類が多くなるので、ベース色となる単色を代表に挙げて紹介します。
ブラック&ブラウンなどの混合した毛色の場合はその2つの性格例を参考にしてください。
レッド
レッドは名前から真っ赤なイメージを想像しますが、実際には赤寄りの茶色をしていて「トイプードルと言えばこのカラー」と言われる程に人気の毛色です。
性格はとても温厚で人懐っこく、天真爛漫に動き回り、似た色のアプリコットと比較するとレッドのほうが少し活発な傾向にあります。
同じトイプードルのなかでは物覚えと、協調性が劣っており我の強い一面を持っています。
オリジナルカラーから最も離れている毛色のためか、性格が不安定になりがちです。
アプリコット
レッドより茶色や黄色味がかった色で、性格は繊細で怖がり、且つ協調性に欠けるのも相まって他の犬に吠えてしまう事があります。
しかし活発で物怖じしない真逆のタイプも存在するほど、個体差が最もでるカラーといえます。
ブラウン
茶色い毛色のブラウンは明るい性格で他人や他の犬とも別け隔てなく仲良くできる一面を持っています。
社交的でコミュニケーションが取れると言うよりもマイペースで自己中な「掴みずらい性格」といわれ、しつけを誤るとわがままになる傾向が強いです。
物覚えはいいので一貫性を持ってしつけをすれば問題なく、運動能力が高い為芸も仕込めば達者に覚えます。
また自立心が高いため個人での判断をする時があり、気に入らないことなどは無視や拒否をする仕草をする場合があります。
ブラック
トイプードルの中では最も賢く性格、容姿、毛質共に安定、飼い主に忠実でしつけもしっかり覚えやすいという、はじめてのトイプードル飼育にオススメの毛色とされます。
無駄吠えは少ない方ですが、機嫌を損ねるようなことをすると気性の荒い一面が出ることもあります。
トイプードルは体臭が少ない犬種ですが、ブラックは他のカラーに比べて体臭が少しきついと言われることがあるので、身体の手入れをしっかり行いましょう。
シルバー
生まれたばかりの頃はブラックに近い色をしていて、1年ほどかけてシルバーへ変わります。
ホワイト、グレー、ブラックの要素が混ざっているような性格で、基本的にシャイで人見知りの性格ですが、飼い主にはとても甘えん坊な一面があります。
大人しいが気に入らないことがあると感情的になりやすいこともありそれが原因で噛み癖が付きやすいと言われています。
自立心が高いタイプ、もしくは温厚で協調性に富むの2極化に別れ、中間色独特の性格の別れ方と言えます。
クリーム
基本的にマイペースで飼い主に忠実で少し天然なところがあり、数ある毛色の中で「つかみにくい性格」と言われます。
愛好家などからは「可愛いワガママ系」と言われ、少しのいたずらや失敗などを可愛いと思えるような人にぴったりな毛色だと言えます。
ホワイト
ブラックほどではないが賢く物覚えが良くしつけがしやすい性格で、ブラックに比べ甘えん坊な面があります。
普段は活発で明るい印象ですが繊細な一面もあるのできつく叱ると驚くほど落ち込んでしまいます。
嫌だったことをいつまでも覚えてるので叱り方には気をつけるようにしましょう。
性格のメリット、デメリット
犬の性格を調べると書き方が様々で、それがいい性格なのかもしくは飼いづらい性格なのか判断しづらい事があります。
例えば「天真爛漫」をみて「元気がいい」と捉えるのか「落ち着きがない」と捉えるのか、読み手にとってはメリットかデメリットか大きく別れます。
調べた結果、賢くて飼いやすいと出たのに実際はわがままだったという「認識の相違」が生まれます。
要は表現の仕方なのですが、必ずしも良い性格が飼い主にとっても良いものだということは限らないということです。
トイプードルは性格が悪い、凶暴の真意
トイプードルの性格を調べていると「悪い」「凶暴」というワードを見かけることがあります。
犬を飼う初心者でも飼いやすい犬種と言われている中でネガティブな情報が出てくるのは、しつけ不足による問題行動の悪化だったりが原因の可能性があります。
もし「悪い」「凶暴」がトイプードルの本当の姿でしたら、今の日本で人気犬種1位にはなれなかったでしょう。
まとめ
毛色によって性格が変わる事がわかりましたが、どれも共通して賢くしつけやすいといった印象を持ちます。
毛色と性格は今までの歴史や育て方も関係していたのには驚きです。
犬の毛色で性格を見て選ぶのではなく、犬の性格を見て毛色で納得するという見方をすれば、よりトイプードルという犬種が魅力的に感じられますね。