トイプードルの毛色と人気の種類|毛色の変化や遺伝、まだら模様について

トイプードルの毛色と人気の種類|毛色の変化や遺伝、まだら模様について

トイプードルの毛色の種類はJKCで認められている「スタンダード」と呼ばれるものだけで14種類存在します。

そのどれもが単色のカラーなのですが、複数カラーの淡いグラデーションやまだら模様のトイプードルも可愛いですよね。
子犬の頃に真っ黒だったのに、成犬になったらシルバーに変化した!など毛色の豊富なプードルならではの話があります。

今回はスタンダード、混色やまだら模様を含めたカラーをできるだけ全てまとめて紹介いたします。

トイプードルの毛色は豊富

トイプードルの歴史は先祖から様々な交配を繰り返されて今にの姿に至ります。

犬種改良や交配を経て最初はブラック、ブラウン、ホワイトが基本だったトイプードルの毛色もこの色の組み合わせからアプリコットやシルバーなど多彩な種類が増えました。

JKCではショードッグに出す際に「スタンダード」と呼ばれる基準を設けているのですが、そこでは「きれいな一色毛であることを理想」としており、全部で14種類ものスタンダードカラーが存在します。

一色毛といっても、シルバーやアプリコット、ベージュといった中間色では毛が生えている場所によって濃淡も様々、加齢によっても色が変化します。

実際には更に多様な風合いの色が存在しており、まだら模様や濃淡、ミスカラーと呼ばれる2色以上の毛色も存在します。

JKC認定のスタンダード

この中でブルー、シルバーグレー、シルバーベージュについてはスタンダードとして認めないという文献もありますが、JKCの定める「きれいな一色毛であることを理想」という観点から見ても加えさせていただいています。スタンダードの情報は随時変化するので、今後もJKCの動向をチェックしながら判断していきます。

ブラック

トイプードルのブラックは艶のある黒い毛色をしています。
昔ながらのプードル基本色のひとつで、その毛色は濃い黒の見た目をしてます。
ちなみに黒い色をした洋犬は黒ではなくブラックと呼ばれます。

ブルー(曖昧)

トイプードルのブルーは中間色で、どの犬種でも人気がある毛色です。

ブルーと言っても、実際に真っ青な色をしているのではなく、ブラック系の色に近い色をしています。
ブルーという毛色は表現するには難しい色合いですが、一目見るとその表現し難い華やかさに気に入る愛犬家も少なくありません。
例えられる色とすれば、ブラックを脱色させた、または青みを帯びているブラックや「青銅色」などと言われます。
ブルーは成犬時に偶然現れる毛色で、計画的にできるものではなく偶発的に生まれることも相まって、高値で取引されます。

グレー

灰色のトイプードルで、ホワイトとブラックの混色です。
似た色で「シルバーグレー」「シルバー」がありますが、グレーは少し黒よりで、ブルーよりは白に近く明るい印象です。

シルバー

シルバーはグレーよりも白に近く明るい印象の毛色です。
白に近くなることで銀のように光を反射する率が高くなり、ウェーブしたトイプードルの形質と相まって銀のグラデーションのようにきれいな毛色になります。

シルバーグレー(曖昧)

シルバーとグレーの中間で、魅力としての違いを述べるならば、明るいグレーかつコントラストの濃いシルバーで気品のある印象です。
グレー、シルバーの良い点をうまく表現できるトイプードルは人気ですが、子犬から成犬になるまで退色が認められる場合があります。
しかし、グレーやシルバー系は退色については成長する過程で必ず起きる事です。

シルバーベージュ(曖昧)

単にシルバーグレーにベージュ色が混ざっている個体もいれば、全体的に薄いベージュで足や耳の付根に向かってシルバー色など様々です。
また、光の当たり方でシルバーやベージュに見えるといった特徴もあります。
犬について知識のある人間でもシルバーともベージュとも言い難い色といった認識になるようで、正しい色としての明確な基準はまだ確立されていません。
ブリーダーが「シルバーベージュだ」と思い、JKCに申請して認められれば晴れてシルバーベージュとなります。

ブラウン

「タン」とも言われ茶色く、トイプードルの昔ながら存在した元祖カラーのひとつです。
テディベアカットにする際に最もくまのぬいぐるみのように見える為、人気のある毛色です。

レッド

ブラウンが少し赤みがかった毛色を指し、実際に真っ赤な色をしているわけではありません。
アプリコットに続きブラウン系の色ですが、発色の良いカラーなので人気が高いです。

アプリコット

ブラウンよりかは少しオレンジ寄りなカラーです。
まさにアプリコット(杏子)色のようですが、あくまで比喩で暗めの色だとブラウンと見分けがつかない場合もあります。

カフェ・オ・レ

ホワイト寄りのブラウンで、ベージュよりもブラウンに近い色です。
落ち着いたカラーでこちらもテディベアカットをしたときに似合うカラーです。

ベージュ

ホワイト寄りのブラウンで、カフェオレよりもホワイトに近い色です。
子犬の頃ホワイトでだんだんと色づくこともあれば、ブラウンから退色してベージュになる場合もあります。

シャンパン

いわゆる黄色に近いカラーで、ホワイトに強めの黄色がかかった印象です。
光の当たり方によっては金色にも見えるこのカラーは、成犬になるにつれ退色する可能性が高いです。
また、薄いクリームやアプリコットもシャンパンと表記されることもあり、判別は難しい毛色になります。

クリーム

ホワイトにほんのりと黄色みがかったカラーで、カスタードクリームのようなカラーをしています。
子犬の時期にホワイトだったのが成犬に成長した頃に色づき始めることもあります。
涙やけをした際には色が現れやすいです。

ホワイト

純白でこちらも人気のあるカラーです。

ほんとうの意味で真っ白になるには日々のケアやエサの管理など必要となり、管理と維持に少々苦労する毛色です。

子犬の頃に薄いグレーやクリームでも、成長し成犬になったときにホワイトになる事例もあります。

非公認、スタンダード以外の毛色

非公認の色と言っても、JKCが決めた望ましいカラーではないだけで見た目の違い以外は特に劣っているなどのデメリットはありません。
ただし、マールやダップルなどの劣性遺伝子による色素異常のカラーに関しては身体的疾患などデメリットが存在します。

ミスカラー

単色の毛色をベースに1~2色の色が確認できるものをミスカラーといいますが、後に述べる「パーティーカラー」と違うのは胸や尾、足先などに異色の被毛があるものを「ミスカラー」といいます。
小さく目立たないものは欠点として認識されませんが、500円玉以上の大きさがある場合は欠点として割引や減額販売の対象となります。

ミスカラーの原因は両親犬の両方にミスカラーを発現する遺伝子を持っている場合に発現しやすいと言われており、両親犬自体にミスカラーが存在しなくても遺伝子的に持っている場合もあります。

隠れミスカラーが原因で子犬にミスカラーが発現するのではと言われていますが、この遺伝子はエラー遺伝子ではないため、生物学上ではなにも欠点はありません。

パーティーカラー

白地の毛色に1~2色のはっきりした色の斑が確認できる毛色をパーティーカラーといい、どのようなパターンでも対象となります。

レッドの色地のような白地以外で胸、尾、足先が白いなどの場合はミスカラーに分類されます。

斑の量によって呼び方が存在し、「ミテッド」「バイカラー」「ハーレクイン」などに呼び方が別れます。
パーティーカラーはトイプードルだけでなく、ポメラニアンやパピヨン、アメリカン・コッカー・スパニエルなど様々な犬種でも確認できます。

色の変化、退色の原因

トイプードルの毛色は、成長の過程で色が変化する事があるのをご存知でしょうか?
この現象を変色や退色といい、加齢や遺伝子の構造で決まるようです。

メラニン色素

被毛の色はメラニン色素できまります。

人間も日に当たると日焼けをしますが、同じくメラニン色素の影響で肌が黒くなります。

犬の毛色もこの色素が関係しており、ホルモンバランスや体調などが多く関係しています。

遺伝子

犬の毛色遺伝子は現在わかっているもので13種類あり、この組み合わせで発現する毛色が決まります。
ユーメラニン(黒系、茶褐色系)とフェオメラニン(赤褐色系、黄色系)の2種類の色素が作り出す毛色を遺伝子の型が決めて決まります。
実際どう働くのか解明されているのは8種類で、色を濃くしたり薄くしたり柄を決めたりする働きがあります。

季節

季節の変わり目は「換毛期」で被毛の生え変わりが起こります。
トイプードルの場合は特に春と秋が換毛期で、このときに毛質に変化が起きて、毛色も微妙に変わります。

食生活、栄養不足

食生活による栄養バランスは毛色に影響を与え、先述したメラニン色素などにも大きく影響があります。
例えば色が黒に近いほどメラニン色素が大量に必要ですが、メラニン色素生成に必要な「チロシン」と「フェニルアラニン」の芳香族アミノ酸と呼ばれる栄養素と「チロシナーゼ」という酵素が必要になります。

加齢による退色

トイプードルは子犬期と成犬期でほとんどの場合色が変わります。
トイプードルの退色が始まる時期は個体によって差がありますが、早いと生後数ヶ月から退色が始まり成犬に鳴る頃には全く違う毛色になる場合があります。
すぐに毛色が変化することもあれば、数年かけて変化するなどスピードが違います。

生後半年以内ですぐに毛色が変化した場合は退色ではなく毛色の発現と言われる本来持つべきカラーが表に出た現象になります。
トイプードルに良く起こるのは本来ブラックだった子犬がグレーやシルバーに変化する事象で、この「発現」は遺伝子的にはグレーの毛色に鳴るはずが生まれたときはブラックに見えているだけで、成長とともに本来のグレーが出てくる事が理由に挙げられます。

退色により変化する例:
レッドがアプリコットになる
アプリコットがクリームになる
ブラウンがカフェオレになる

人気の毛色とその理由

トイプードルの人気の毛色は、トイプードルブームの火付け役となった「テディベアカット」が大きな影響を及ぼしています。
「黒は大人しくて飼いやすい」など毛色と性格の関係も人気の一因になっているようです。

1位:レッド

トイプードルと言えばこのカラーと思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。

くまの人形のように丸みを帯びたカットをした「テディベアカット」のトイプードルはこのレッドカラーが似合うと言われており、人気につながってるようです。

2位:アプリコット

こちらは濃い目のレッドとは違い薄いオレンジであるアプリコットで、レッドに次ぐ人気カラーです。

その淡く明るい毛色は成犬になってもまるで子犬のような可愛らしさのある印象をもたせ、テディベアカットが似合います。
毛質は他のカラーより細くてふんわりと柔らかいので、その点も人気の理由です。

3位:ブラック

ブラックは均等の取れたバランス体型がおおく、小さいながらも本来のプードルの気品と凛々しさが見られます。

運動能力の高い個体も多く忠誠心も強いので、しっかりとしつけたい人からも高評価で人気のカラーです。

4位:シルバー

シルバーはとても希少なカラーで人気があります。

ブラックのような落ち着きを備えつつもグレーよリも気品のあるカラーです。

5位:ホワイト

トイプードルのホワイトは原種カラーのひとつで、こちらも均等の取れたバランスの良い体格で全体的に可愛らしい印象があります。

色の可愛さで見ればより上位にあってもと思いますが、ホワイトプードルは涙やけや散歩時の汚れが目立ってしまうのでグルーミングが面倒という飼い主も居るようです。

6位:クリーム

クリームは人気2位アプリコットのオレンジ色を更にホワイトへ薄くし、黄色みを帯びたきれいなカラーです。

毛質も柔らかで、手触りも他のトイプードルよりよいと言われています。

7位:ブラウン

ブラックとレッドの中間カラーですが、今ではトイプードルの中でも珍しいカラーとなっている為に希少性の高さも相まって人気が集まっています。

ブラウンは洋服との相性もいいので、原色カラーの洋服を着せて可愛らしく振る舞えるのもポイントです。

毛色の歴史

元々トイプードルはブラック、ホワイト、ブラウンの3種類だけでした。

歴史は諸説ありますが、今のカラーは殆どこの3原色の交配を続けた結果、今の豊富な毛色になっていると言われています。

スタンダードプードルからトイプードルへ小型化するにあたり他の犬種との交配もされていたという話もあります。

まとめ

トイプードルの毛色カラーは豊富なだけでなく、季節や年令によっても変化していくことがわかりました。

飼っているトイプードルの毛色の変化の理由はこの中で当てはまったら、食生活や栄養バランスなどを見直してみると改善されるかもしれません。

どの色のトイプードルもそれぞれ魅力があるので、まだトイプードルを飼っていない人は自分の理想に合ったカラーのトイプードルを見つけられるといいですね。
 

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