ヨークシャーテリアの「テリア」について、テリアの意味や代表犬種、テリア気質について

ヨークシャーテリアの「テリア」について、テリアの意味や代表犬種、テリア気質について

ヨークシャーテリアはその美しい見た目から「動く宝石」とも呼ばれている人気の小型犬です。

ヨークシャーテリアの名前には「テリア」という単語が入っており、テリア犬に分類されますが、テリア犬とはどのような犬種なのでしょうか?

今回は、ヨークシャーテリアに含まれている「テリア」の意味や代表犬種、テリア気質はどのような性格なのかなどについてご紹介します。

ヨークシャーテリアの「テリア犬」ってどんな犬種?

ヨークシャーテリアをはじめに、名前に「テリア」がつく犬種は「テリア犬」に分類されます。まずは、テリアの意味や、テリア犬はどのような犬種なのか解説しましょう。

名前にある「テリア」の意味

ジャパンケネルクラブ(JKC)の定義では、「3Gテリア」は「穴の中に住むキツネなど小型獣用の猟犬」とされています。元々「テリア(Terrier)」とはラテン語で「地」という意味の「テラ(terra)」から付けられた言葉です。

ヨークシャーテリアのようなテリア犬は、小型の獲物を狩るための猟犬で活躍しており、獲物の巣穴に潜るために土を掘っていたことから、この名前で呼ばれるようになりました。

テリア犬種の起源や歴史

テリア犬種は多くはイギリスが原産です。正確な起源は分かりませんが、1560年にはイギリスの医師が書いた著書でテリアについての記述が見つかっています。

元々優れた視覚や走力を持ち、狩猟犬として優秀だったハウンドと呼ばれる犬種を品種改良し、生まれたのがテリア犬種だと言われています。ヨーロッパではダックスフンドのように穴掘りが得意な犬種が多く作出されており、テリア犬も狩猟犬として長く働いてきました。

テリア犬には足が長い体型と足が短い体型の2タイプがいます。足が長い体型のテリア犬は足が速く、主にキツネの狩りを行っていました。足が短い体型のテリア犬は主に巣穴の中にいるネズミやモグラなどの駆除を行っており、各々の体型の特徴を生かして狩りの仕事をしていました。

このように狩猟犬の過去を持つテリア犬ですが、他にもネズミ捕り競技といったスポーツへの参加や農家で愛玩されつつ小型の害虫を駆除するなど、幅広く活躍してきた歴史があります。

ヨークシャーテリアの起源と歴史

ヨークシャーテリアも、テリア犬の役割を期待されて生み出された犬種です。19世紀にイギリスのヨークシャー州・ウェストライディング地方で、倉庫や工場などに住み着いたネズミや鉱山の坑道を荒らしていたネズミを駆除させるために作出されたと言われています。

はじめはネズミ駆除が目的だったヨークシャーテリアでしたが、その小ぶりで美しい見た目が多くの人の目に留まり、徐々に愛玩犬としての品種改良が加えられていきます。次第に当時の労働者階級だけでなく上流階級の人々の間でも人気が高まり、ビクトリア朝後期には富裕層のペットとしても人気が爆発しました。

当時のイギリスでは富裕層で流行したこともあり、日本にヨークシャーテリアがやってきたのは比較的遅く、第二次世界大戦後にあたる1950年代です。その後日本でも人気を広げていき、現在では高い人気を誇る愛玩犬となっています。

ヨークシャーテリア以外のテリア犬の代表犬種10選

ヨークシャーテリア以外のテリア犬の代表種をサイズごとに挙げていきましょう。ジャパンケネルクラブ(JKC)では犬種ごとの容姿やサイズなどによる基準が決められていますが、具体的な大きさによる分類の定義はありません。ただし、一般的には目安の体重を基準として大型犬と中型犬、小型犬の3種類に分類されています。

大型犬

  • エアデールテリア
  • ブルテリア

成犬体重21~27kgのエアデールテリアと、22~38kgのブルテリアは、比較的体重の幅が広いですが、大型のテリア犬として分類されています。

中型犬

  • アイリッシュテリア
  • ケリーブルーテリア
  • スタッフォードシャーブルテリア
  • ソフトコーテッドウィートンテリア

中型のテリア犬としては、成犬体重25kg未満の犬種が分類されています。

小型犬

  • ウェルシュテリア
  • ジャックラッセルテリア
  • ボストンテリア
  • ノーフォークテリア

成犬体重25kg未満のテリア犬が小型犬に分類されています。成犬体重2~3kg程度のヨークシャーテリアは、小型犬の中でもとりわけ小さい超小型犬と言えます。

「テリア気質」と呼ばれる性格傾向について

ヨークシャーテリアをはじめとするテリア犬は、「テリア気質」と呼ばれる独自の共通した性格傾向を持っています。

テリア気質がどのような性格なのかご紹介しましょう。

好奇心旺盛で勇敢、攻撃的になることも

テリア犬は本能に従って動く傾向があり、基本的に好奇心旺盛で活発です。元々テリア犬は群れではなく個で狩猟を行っていたため、飼い主には忠実でよく懐きますが、警戒心が強く媚びない性格傾向があります。また、勇敢で勝気なので、他の犬や人間に対しては攻撃的になることもあります。

しつけるまでが大変な一面もある

テリア犬は一度信頼関係を築いた飼い主に対しては忠実ですが、しつけるまでは苦労する人も多くいます。やや自我が強いですが、子犬の頃から「飼い主がリーダーである」としっかり認識させ、リーダーコントロールを行うことが重要になります。

多頭飼いは注意が必要

テリア犬は頑固で気が強い性格の上に単独行動で活躍していた歴史も持つため、多くの場合で多頭飼いには不向きの犬種と言われています。テリア犬の多頭飼いを検討する際にはよく注意して相性などを見定める必要があるでしょう。

テリア犬は全32種!代表種以外の犬種一覧

テリア犬は世界中で40種類以上いると言われていますが、ジャパンケネルクラブ(JKC)で「3Gテリア」として公認されている犬種は32種類います。前述した10種類の代表種以外で公認されているテリア犬は、以下の通りです。

ジャパンケネルクラブ(JKC)公認のテリア犬一覧

アメリカンスタッフォードシャーテリア
ウエストハイランドホワイトテリア
オーストラリアンシルキーテリア
ケアーンテリア
シーリハムテリア
ジャーマンハンティングテリア
スカイテリア
スコティッシュテリア
スムースフォックステリア
ダンディディンモントテリア
チェスキーテリア
トイマンチェスターテリア
日本テリア
ノーリッチテリア
パーソンラッセルテリア
ベドリントンテリア
ボーダーテリア
マンチェスターテリア
ミニチュアブルテリア
ヨークシャーテリア
レークランドテリア
ワイアーフォックステリア

テリア犬は元気いっぱいな人気犬種!

現在では美しく優雅な容姿から愛玩犬として世界中で高い人気を誇るヨークシャーテリアですが、元々はテリア犬が持つ狩猟犬としての役割を期待されて作出された犬種です。

ヨークシャーテリアなどを代表種とするテリア犬はそれぞれに違った特徴を持ち、大型犬と中型犬、小型犬にそれぞれ分類されています。

どのテリア犬も、元気いっぱいで遊び好きな犬種の特徴を共通して持っています。ヨークシャーテリアと一緒に過ごす際にも、独特のテリア気質をよく理解してあげると良いでしょう。

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