ダックスフンドはアナグマの狩猟犬だった!ペットに至るまでの理由と狩猟犬との違いについて

ダックスフンドはアナグマの狩猟犬だった!ペットに至るまでの理由と狩猟犬との違いについて

ダックスフンドは胴長短足の体型が特徴的な小型犬です。

現在ではペットの中でも人気の高いダックスフンドですが、かつてはアナグマなど狩るために飼われていました。

今回はそんなダックスフンドの歴史や起源、名前の由来、性格などについて解説しましょう。

ダックスフンドは3種類のサイズに分類される

ダックスフンドはサイズによって3種類に分類されています。

スタンダードダックスフンド

3種類の中で最も大きなサイズがスタンダードダックスフンドです。JKCでは、体重約9kg、胸囲35cm以上だとスタンダードに分類されます。

そんなスタンダードは元々アナグマの狩猟犬でした。アナグマは地域ごとに体格差がありますが、体長44~80cm、体重5~15kgまでにも成長し、今のダックスフンドよりも大きいことが分かります。しかし、狩猟犬だった16世紀あたりのスタンダードは、アナグマを狩れるように最大20kgにもなる、今よりも大きな犬でした。

そして、以下の2種類は後から品種改良によって作出されました。

ミニチュアダックスフンド

ミニチュアダックスフンドは、生後15ヶ月以降で胸囲30~35cmが基準のサイズです。JKCの基準は胸囲のみですが、アメリカやイギリスでは体重5kg以下も基準の1つとなっています。

カニンヘンダックスフンド

最小サイズに分類されるのがカニンヘンダックスフンドです。生後15ヶ月以降で胸囲30cm以下、体重3kg以下が基準になります。

ダックスフンドの歴史

ダックスフンドの起源と狩猟犬としての歴史、名前の由来などについてご紹介しましょう。

起源と歴史

ダックスフンドの正確な起源は判明していませんが、原産国はドイツです。先祖犬はジュラハウンドやピンシェルなどの猟犬で、交配により12世紀頃にダックスフンドの基礎になる犬が生まれたと言われています。

先祖犬は胴長短足体型ではありませんでしたが、アナグマ猟に繰り出すうちに体型が変化した個体を繁殖させたことで、現在のような胴長短足の犬種になりました。16世紀頃にはドイツでアナグマの狩猟犬であった記録が残されています。

名前はドイツ語でアナグマ犬の意味

ダックスフンドという名前は、原産国であるドイツ語の「Dachs(ダックス)」=アナグマと、「Hund(フント)」=犬を合わせた言葉です。「アナグマ犬」という意味を持ち、ドイツ語の発音では「Dachs Hund(ダックスフント)」と読みますが、英語読みすると「ダックスフンド」です。どちらの呼び名も認められていますが、ジャパンケネルクラブ(JKC)では「ダックスフンド」表記になっています。

ミニチュアダックスフンドが生まれた理由は?

アナグマ猟で活躍していたダックスフンドですが、ミニチュアダックスフンドの誕生背景はペットではなく、猟犬としての一面が深く関係しています。

アナグマとの戦いを効率化するために品種改良された

16世紀頃に活躍していたダックスフンドはアナグマと同じくらいのサイズで、現在のサイズより大きい個体がたくさんいました。

体格的にはアナグマ猟に向いていましたが、アナグマの巣穴の壁に体がぶつかりケガを負ってしまうことも多々ありました。

そこで、その頃の柔らかいスムースコートから固い毛質のワイヤーコートに変質させるために、ダブルコートのシュナウザーと交配させて品種改良がなされています。

カニンヘンダックスフンドはウサギの狩猟のために生まれた

スタンダードダックスフンドはアナグマ猟で活躍していましたが、1990年初頭にはイタチやウサギ、キツネなどアナグマより小さい獲物を狩るためにミニチュアダックスフンドが作出されます。ミニチュアダックスフンドは小柄なスタンダードダックスフンドを小型犬と交配させ、体を小さくさせました。

カニンヘンダックスフンドも同様に、より体を小さくすることで小さなウサギの狩りを効率よく行うために品種改良を加えて誕生しました。「Kaninchen(カニンヘン)」はドイツ語でウサギを意味する言葉です。

小型化は1910年頃に公認へ

前述のようにダックスフンドの小型化が始まってからも、数年間はスタンダード以外が犬種として正式に登録されることはありませんでした。

あくまで偶然小柄に生まれたスタンダードダックスフンドに他の小型犬をかけ合わせていたため、見た目に統一感がなく犬種として登録できるレベルではなかったからです。

しかし、1910年にスムースコートのダックスフンドにはミニチュアピンシャー、ロングコートにはパピヨン、ワイヤーコートにはミニチュアシュナウザーを交配させて小型化を進めることを決定し、ミニチュアやカニンヘンも公認されるようになりました。

ペットとしての歴史を歩んだダックスフンド

ダックスフンドは現在ペットのポジションで高い人気を誇りますが、元は優れたアナグマの狩猟犬でした。ペットとして向かい入れるためにも、性格や飼う際の注意点についてお話していきます。

ダックスフンドの性格

性格は好奇心旺盛で活発、人間に対しても非常にフレンドリーです。また、聡明で飼い主の言うことをよく理解し、落ち着きもあるためペットに向いている犬種と言えます。ただし、猟犬としての気質も強くもっているため吠え癖や噛み癖が付きやすく、しっかりしつけを行いましょう。

狩猟犬らしく主従関係を重視する

非常に活発で遊び好きな性格ですが、狩猟犬の歴史が長いためかリーダーと認識した人間に対しては非常によく従います。コミュニケーションを重視しており、リーダーの指示に従うのが喜びなのでしつけもしやすい犬種です。

穴掘りが好きなので注意することも

注意点を挙げるなら、猟犬の性質が出やすく穴掘りや物を壊すのが好きな一面があります。

室内で飼っているとソファやクッション、マットなどをボロボロにしたり、大切なものを壊してしまったりする可能性があります。ダックスフンドの生活環境に壊されたら困るものを置かないように気を付けると同時に、よく目を配るようにしましょう。

庭で穴掘りができるスペースを用意したり、砂浜に連れて行ったりして能力を発揮できる機会を定期的に作るのもおすすめです。穴掘りの後処理はきちんと忘れずに行ってください。

狩猟犬だったダックスフンドはペットとしても優秀!

アナグマやウサギ、キツネなどの狩猟犬だったダックスフンドは、飼い主に忠実で落ち着きのある性格で、優れた面を多く持っています。

小型犬に分類されますが、他の多くの小型犬とは異なる歴史背景で小型化されてきた犬種です。

そのようなダックスフンドの特性を知り、しつけや日々の遊ばせ方などに役立ててみると良いでしょう。

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