
小さい柴犬「豆柴犬」の性格や寿命、値段を解説!豆柴犬は成犬になるとどれくらい大きくなるのか
柴犬の性質を持ちながらも柴犬より小さいサイズである「豆柴犬」は、キャラクターグッズなども多く発売され、犬を飼っていない人達の中でも人気の高い犬種です。今回は、基本的な性格や毛色の種類、寿命、値段相場、どのくらい大きくなるかなど、豆柴犬の情報をまとめてみました。豆柴について気になっている方は、ぜひ参考にしてみてください。
豆柴犬は柴犬を小型化させる品種改良をした犬
豆柴犬は、小型犬である柴犬をさらに小型化するために品種改良を重ねて作出された犬種です。まずは誕生の歴史や子犬期、成犬期のサイズについてご紹介しましょう。
豆柴犬の歴史
豆柴犬が盛んに繁殖されるようになり、ペットとしても普及が進んだのは昭和30年代からです。戦前、「小柴」や「尺柴」などと呼ばれており、主に猟師に飼われたぬきやキツネ、うさぎ、鳥など比較的小型の獲物を狩るための狩猟犬でした。
昭和30年に入り日本国内では小型犬ブームが到来し、平成初期にはテレビや雑誌などで取り上げられたことにより豆柴犬人気が沸騰します。以前は猟犬であった豆柴犬ですが、現在ではペットとして人気の高い犬種になっています。
成犬期のサイズ
豆柴犬の成犬期のサイズは、オスが体高30~33cm程度、メスが28~32cm程度です。柴犬の成犬はオスが体高40~44cm程度、メスが35~39cm程度なので、豆柴犬の方が10cm程度小さいサイズになります。
JKCでは認められていない
ジャパンケネルクラブ(JKC)では、豆柴犬を正式な血統と認定していません。豆柴の繁殖には小型の柴犬同士が交配される場合も多く、過剰に小型化を認めると健康リスクも懸念されるからです。JKCではあくまでも柴犬で血統書が発行されています。
しかし、品種改良を重ねて最近では豆柴犬の繁殖は安定しており、健康上の問題が見られない個体も多くなっています。NPO法人日本社会福祉士愛犬協会(KCジャパン)など、正式な犬種と認めている民間団体もあります。
豆柴犬の性格、毛色の種類など特徴について
豆柴犬の性格や毛色の種類など主な特徴についてご紹介します。
毛色の種類は4種類ある
豆柴犬の毛色の種類は、黒、白、赤茶、胡麻の4種類です。赤茶が最も多い色で、全体の8割程度が赤茶です。黒は全身が黒い被毛ですが目の上に眉毛のように見えるタンが差し色が入っており、胸部や腹部、足などにも赤や白の被毛が見られます。白や胡麻は繁殖が少ない希少なカラーです。
豆柴犬の性格と柴犬との違い
豆柴犬は柴犬の性格とよく似ており、飼い主に対して忠実で独立心が強く、勇敢です。しかし、体が小さいため、警戒心はより強く臆病でストレスを溜めやすい性格の子も多くいます。
豆柴犬の平均寿命
平均寿命は12年前後です。柴犬の平均寿命が15年前後なので、やや短い寿命と言えます。理由は柴犬よりも体が小さく、繁殖が安定していないためと考えられています。
豆柴犬の販売価格の相場
お迎え方法 | ペットショップ | ブリーダー | 里親 |
販売価格相場 | 20~30万円 | 20~30万円 | 無料 |
豆柴犬の販売価格相場は、毛色や血統などでも大きく変動します。黒い豆柴犬は人気が高いため、他の毛色より高めの30~40万円程度が価格相場です。
里親として迎える場合には豆柴犬自体の価格は無料ですが、ワクチン代や避妊・去勢代などの初期費用はかかります。また、里親の条件を全て満たさないと引き取れないので注意しましょう。
豆柴犬より小さい!小豆柴(あずき柴)とは
豆柴犬は柴犬より小さい犬種ですが、さらに小さい個体は「小豆柴(あずき柴)」と呼ばれています。
世界一小さい柴犬である小豆柴
小豆柴は世界一小さい柴犬と言われており、成犬時の標準体高はオスが27cm、メスが25cmと定められています。体重は約2kgです。
豆柴犬よりも一回り以上小さいため、成犬同士を並べても豆柴犬と親子のように見えるかもしれません。小豆柴は豆柴を基礎犬として品種改良を加え、作出された犬種です。繁殖頭数がまだ少なく、非常に希少です。
小豆柴の販売価格は?
小豆柴は流通がたいへん限られており頭数自体も少ないため、販売価格は最低100万円以上となっています。小豆柴犬が欲しい場合は、専門で繁殖させているブリーダーに連絡を取る必要があります。
豆柴犬は成長過程で大きくなる可能性があることも覚えておこう
豆柴犬は、優良なブリーダーの中では繁殖が安定していますが、人気に乗っかって儲けようと考えている悪質なブリーダーもいます。
悪質ブリーダーは、血統書がないのを利用し、柴犬の中で小さい子犬を豆柴犬と詐称して販売するケースもあるので注意しなければなりません。
また、ペットショップで購入した子犬の豆柴犬が成犬に成長したら、スタンダードなサイズよりも大きくなるケースもあります。元々柴犬を品種改良して小さくいサイズになった犬種なので、成長過程で想定外に大きくなる場合があることを覚えておきましょう。
そういったトラブルを避けるためにも、優良なブリーダーから子犬をお迎えする方法がおすすめです。