シーズーのアンダーショットって知ってる?しゃくれ、顎が出っ歯だと起きる問題とは

シーズーのアンダーショットって知ってる?しゃくれ、顎が出っ歯だと起きる問題とは

シーズーはたれ耳や長く伸びる美しい被毛が上品な雰囲気を漂わせる小型犬です。

鼻ぺちゃでペロッと出やすい舌も特徴的ですが、飼い主の中には顎のしゃくれや出っ歯などが気になるという方もいるのではないでしょうか?

今回は、アンダーショットの意味やシーズーがなりやすい原因、アンダーショットの場合に考えられる問題点などについて順に解説していきましょう。

シーズーのしゃくれ「アンダーショット」とは?

下顎がしゃくれているようにも見えるシーズーのかみ合わせの特徴は「アンダーショット」と呼ばれています。

アンダーショットの意味

犬が口を閉じた時に下顎の方が上顎より出ている状態を指した言葉を「アンダーショット」と呼びます。いわゆる「受け口」のような状態で、下顎の長さが上顎よりも長いことで起こります。

アンダーショットは不正咬合の1つ

アンダーショットは犬に見られる3種類の不正咬合の1つです。上顎が長く上の歯が出っ歯のような状態は「オーバーショット」と呼ばれています。

もう1つは「レベルバイト」と呼ばれる水平咬合で、上下の前歯の表面がピッタリと接しているかみ合わせです。

 シーズーがアンダーショットになる理由

シーズーはアンダーショットになりやすい犬種と言われていますが、一般的にどういう原因で起こるのかをいくつかご紹介します。

 遺伝で出っ歯やしゃくれが起きる

犬の不正咬合は、人間と同様に遺伝も大きく影響しています。例えば、ブルドッグは口が完全に閉じない状態が基本とされており、犬種によっても必ずアンダーショットとなる場合があります。基本的にそうではない犬種でも両親が持っていた場合、子犬に遺伝しやすいです。また、人間による交配で不正咬合の犬種が増えたとも言われています。

ケガによる影響

子犬時代に顎を骨折したり脱臼したりしていると、外傷によって歯の生え方が歪み、アンダーショットになる場合があります。

 乳歯が残ってアンダーショットになった

犬も人間と同様に乳歯が抜けて永久歯への生え変わりを経験しますが、乳歯が抜けずに残ってしまうケースがごく稀に見られます。乳歯が残ってしまうと永久歯の生える位置が歪み、アンダーショットになりやすいです。この「乳歯遺残(にゅうしいざん)」という現象は小型犬に多く見られます。

 アンダーショットになりやすい犬種

犬種によって、アンダーショットになりやすい傾向が見られます。特徴をご紹介しましょう。

 短頭種はアンダーショットになりやすい

短頭種は多くが人為的な交配によって生まれた犬種であり、アンダーショットになりやすいと言われています。ブルドッグやペキニーズなど、アンダーショットが犬種の基本となっているケースもあります。

 小型犬は顎が小さいためなりやすい傾向がある

小型犬も、アンダーショットになりやすい傾向があります。小型犬も人間の都合で小型化されていった犬種が多く、顎の小ささと歯のサイズがマッチしないことにより、なりやすい一因となっています。

 小型犬かつ短頭種のシーズーはアンダーショットになりやすい

シーズーは短頭種の小型犬であり、アンダーショットになりやすい傾向を強く持っている犬種と言えます。シーズーの中では特殊なかみ合わせということではないと覚えておきましょう。

 シーズーがアンダーショットになる問題点

シーズーがアンダーショットであることで考えられる問題点を挙げていきましょう。
 

 かみ合わせが悪くフードが噛みにくくなる

度合いにもよりますが、かみ合わせが悪いことでフードが噛みにくくなる点が挙げられます。しかし、あくまで理想的なかみ合わせに比べて噛みにくいという意味で、そこまで重大な問題点ではないケースも多いです。愛犬のシーズーが食べづらそうにしていたら、フードを入れる食器などを工夫すると良いでしょう。

 歯で口の中を傷つけてしまう

アンダーショットが5mm以上になると、犬歯が歯肉に刺さって口の中を傷つけてしまうリスクがあります。口内の傷が目立つ場合は、犬歯の抜歯など外科治療を検討する必要があるので、かかりつけの獣医さんに相談すると良いでしょう。犬の抜歯は全身麻酔を必要とする大がかりな処置になるので、審美的な問題のみで抜歯するのはおすすめできません。

 出っ歯やしゃくれで特徴的な見た目になる

下の前歯が出っ歯になっていたり下顎がしゃくれていたりと、正常なかみ合わせの犬に比べて特徴的な見た目が目立つケースもあります。見た目が特徴的という理由で、ペットショップなどの販売店においては同じ犬種でも価格が安く付けられる場合があります。

 シーズーのアンダーショットは治療できるのか

シーズーがアンダーショットだった場合、人間のように歯並びの治療はできるのか気になる方もいるでしょう。

犬の不正咬合は一般的に、ほとんど治療されることはありません。人間のような矯正治療ができないわけではありませんが、犬に大きな痛みや負担を与えてしまいます。
また、下顎が上顎より長い場合では、下顎を短くする方法はないため、治療は難しいと言えるでしょう。
 
一般的には大きく健康被害を生むものではないので、飼い主も深く気にする必要はありません。

口の中を傷つけてしまう程度だった場合、前述のように抜歯が必要なケースもありますが、全身麻酔による外科手術になるので主治医に相談した上で慎重に行いましょう。

 シーズーのアンダーショットは個性として受け入れ、可愛がろう

シーズーは短頭種の小型犬で、アンダーショットが比較的よく見られる犬種です。一般的な理想のかみ合わせと愛犬のかみ合わせが違っていた場合、心配になってしまう飼い主もいるかもしれませんが、多くの場合で健康的に大きな問題を生じるわけではありません。シーズーのチャームポイントの1つとして受け入れ、個性を大切に可愛がってあげてください。
 

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